ふーみんの無限世界

エッセイ、詩、小説の可能性を信じて

ふーみんの無限世界の新着ブログ記事

  • 仲良きことは

    長年連れ添ったカップルは、似た雰囲気を醸し出していることがあります。 外見だったり、性格や考え方も似てくることがあったりします。 少し前の新聞記事で、なかなか興味深いことが出ていました。 男女二人の皮膚の表面にいる微生物を調べれば、同棲中なのかをおよそ9割の確率であてることができる、というものです... 続きをみる

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  • ゆっくりの歩み

    私の息子は ゆっくり成長します なにが辛いのか 時々悲しそうに泣いて 歯を食いしばり 着ている服を引きちぎり 頭を壁に打ちつけます 毎日話しかけますが 返事はなかなかしてもらえません 靴の履き方も 多くの子供たちの 数十倍も時間をかけて 習得しました 椅子に腰かけていられる時間も 少しづつ少しづつ... 続きをみる

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  • 恋文

    生涯で一度だけ恋文を渡したことがあります。 もう30年以上も前のこと。 16歳年上の男性を好きになってしまいました。 散々あきらめようとしましたが、だめでした。 渡さないつもりで、心の赴くままに手紙を書きました。 彼には受け入れてもらえないことはわかっていましたから。 それでも私はどうしても気持ち... 続きをみる

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  • コロナワクチン三回目接種

    引っ越しなどで、遅ればせながら、コロナワクチン三回目接種しました。 二回目のファイザーのときは、高熱が出てふらふらになり、数日後に帯状疱疹も。 恐れをなした私は、今回は割と副作用少なめと言われているノババックスで受けました。 発熱は微熱程度。腕の痛みもそれほど無し。 倦怠感は強め。 日曜日の集団接... 続きをみる

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  • 真夜中のドライブ

    他愛ない話が途切れて 高速で移動する小さな空間で 二人は静かにただ前だけを見ている 闇の中で、無数の光の中を 飛ぶように滑っていく 二人だけのこの瞬間 ずっとこのまま このまま二人でいられたら 目の前の闇に なにが待っていても 二人でこのままずっと 溶けて一つになるまで

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  • 私の小さなかけら

    ふわふわあなたの前髪の上を飛び跳ねて いたずらっ子な優しい瞳をすり抜けて ざらざら頬を滑り降りたら やわらかい笑い声をあげる口に吸い込まれ そんな私の小さなかけらは 今日は幸せの夢を見る

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  • 息子のグループホーム入所 3

    2月18日 駿宇の荷物を積んで、長男に借りた車で次男に運転してもらい、世田谷から出発。途中木更津市の役所に寄り、転入届を提出。 新しいグループホームだからか住所登録されておらず、確認のため時間がかかりましたが、なんとか手続きできました。 お昼ご飯を一緒に食べましたが、あまり時間がなく、ゆっくり別れ... 続きをみる

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  • 歌と恋

    昔の歌を聴くと、その頃好きだった人のことを思い出します。 中学2年生の春、斉藤由貴さんの「卒業」菊池桃子さんの「卒業」という歌がヒットしてました。 卒業までは一年あったけれど、当時片想いの相手がいた身にはせつなさが沁みました。 彼は今で言うところのツンデレさんでした。 私のことを、厚化粧カッパと呼... 続きをみる

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  • 朧月夜

    闇の中をさまよい歩く 小さな影のように 灯台の明かりさえ与えられぬ人間たちに 正しい道を選んでいるかなど わかるはずもなく ただひたすらに進むその道の先に なにが待っているのか 知ることはできない せめて満月の宵には 惜しむことなく 行くべき道を照らして欲しいと 朧月に願っても ただぼんやりと浮か... 続きをみる

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  • 一人暮らし料理

    男の子三人と元夫との5人暮らしから、離婚して子供たちと4人暮らしになり、長男独立して3人暮らし、そしてこの春ついに一人暮らしに。 一人分のご飯作ることに、まだ慣れません。 引っ越しして慣れない街に住み、転職もして、疲れて帰ることが多く、お弁当買って帰ることが多かったですが、少し慣れてきたので、自炊... 続きをみる

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  • ささやかな祝杯

     幾度も繰り返し経験して慣れっこになっているとしても、決して、快の感情は湧いてこないことがある。  またか。  晴美は思わず舌打ちしたくなったが、辛うじて気付かれない程度の溜息をするだけに留めて置いた。  このチャンミ(ばら)アパートという古臭いネーミングの団地の隣家に住む幼稚園児のイエリンに、 ... 続きをみる

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  • 今は亡き初恋の人

    初恋の人には、ずっと会っていませんでした。 それでいいと思っていました。 どこかで、いいおじちゃんになって暮らしていればそれでいいと。 時々はなにかの拍子に思い出すことはありました。 彼に少し似てる俳優を見たり、思い出の歌がふと耳に入った時など。 数年前、偶然彼が亡くなったことを知りました。 悲し... 続きをみる

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  • 白い花

    古い日記に張り付けられた その白い花は  あなたが 弄んでいた あの日の花 私は それを拾って 大事に 持ち帰ったの なにかに いらついていた あなたは あれから どんなふうに 生きたの 白い花を見ると あなたを思い出す 私の初恋があなただと 知っていましたか

  • 私たちは みんなつながっている

    私たちは みんなつながっている ここが 平和で 温かな食べ物があるとしても ほんの少し 生まれる場所が違えば 生き抜くことさえ 困難な大地 暖かく 安全な場所にいて 狭い思考に 蝕まれないで 生きることは こんなにも難しい

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  • 欲しいもの

    狂おしいほど 人を欲したことはありますか 胸を搔きむしられるような 寂しさを感じたことはありますか 今離れたばかりなのに もう会いたくてたまらないことはありますか いくら想っても 叶わないことを知っているのに ただ空を見上げて 涙を流すことしかできない経験をしたこと ありますか 愛することはもしか... 続きをみる

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  • 片想いの終止符

    ずっとこのままでも いいと思っていました 想いが通じることはなくても 大切にあなたを想い続けていけると でも そんなのは大嘘 あなたの気持ちが私に無いこと それを見せられる度に 片想いの終止符を打つ決心をします 戻りたい 自分の気持ちに気付く前の私に 何度もそう思っては またあなたを見つめてしまう... 続きをみる

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  • お願い

    お願いがあります あなたの寝顔を見たいんです 好きなだけ見つめたい そっと頬に口づけしても 起きてはだめ 私は照れ屋だから もし目を覚ましても 眠ったふりをしていてね あなたの心はどう頑張っても覗けないから せめて愛しいその姿だけは 目に焼き付けたいのです 夢の中だけでもいい 好きなだけ見つめさせ... 続きをみる

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  • 心の防御システム

    自分のことはよくわかってるつもりで、気付いていないこともあります。 最近はほとんど言われなくなりましたが、私は時々どこか遠くを見ている感じがするらしいです。 子供のころはおそらくかなりひどかったのではないかと思います。 何を考えているのかわからない子供だと言われてましたから。 自覚したのは、韓国に... 続きをみる

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  • めいちゃんに会いたい

    4月23日に、めいちゃんが亡くなりました。 4月初めに狂犬病の予防接種を受ける際に、心臓がだいぶん弱っていると言われていました。 あと3週間ほどで満15歳になるところでした。 吠えないし、誰にでもフレンドリーで、とぼけたところのある、食いしん坊のかわいい女の子でした。 子供たちが独立し、慣れない土... 続きをみる

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  • しょっぱいレモンティー

    昔幼いころ 大人になると 辛いことばかりだよ 子供のうちが 一番いいなんて言われて そんなの嘘だ だってあたしは辛いこといっぱいある そんなふうに思ってた 子供の頃が 幸せだったなんて 言えないけれど でもやっぱり 辛いこと たくさんある大人になった どうすることもできなくて かといって あの頃の... 続きをみる

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  • 錆びた釘 2

    「じゃあ、先生、お願いします」 理沙は2歳の息子に手を振る。 一年前、保育園に通い始めたばかりのころは、毎朝むせるほど大泣きしていたのだが、今では、手を振り返すこともなく、仲良しの子のほうへ走っていくことのほうが多い。 以前出産まで働いていた会社は家からかなり遠かったのと、育児休暇をとれるような環... 続きをみる

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  • 錆びた釘

    音は聞こえているのに、意味が理解できないという状態を、理沙は初めて経験していた。 警察からの電話。 夫が、どうしたって言ったんだろうか。 耳に入る言葉は、ただ音になるばかりで、意味を成さない。 即座に頭に浮かんだのは、夫がどこかの駅で倒れている映像。 胸の鼓動が激しくなり、指先が震える。 どのくら... 続きをみる

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  • 特別な人

    特別な人。 自分の人生にとって特別な人。 私には何人かすぐに思い浮かぶ人がいます。 それは、とても幸福なことだと思います。 なかでも特に大切な人が二人います。 一人は、子供のころに出会った人。 ほめられたことのなかった私を初めてほめてくれた人です。 自信がなく、劣等感だらけの私を救い上げてくれた人... 続きをみる

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  • 懐かしい人

    特別な人だと 意識するよりも先に 心の臓が勝手に鳴り出した あの遠い日 別れの日が すぐそこに来ていました あなたは元気に暮らしていますか 私は元気です 相変わらず荒波に揉まれて それでも生きています あなたに出会えたこと 今でも感謝しています あなたの優しさで 救われたあの日 あなたが今もどこか... 続きをみる

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  • 一人ご飯

    子供のころは両親と弟との四人暮らし。 父とは会話らしいことをした記憶はなく、些細なことで殴られたり怒鳴られたりで、大嫌いでした。 母はなんでも器用にできる人で、不器用な私をふがいなく思っていたようです。 弟は喘息がひどくなり転地療養のため、少し別居していた時期があります。 その当時は私は大嫌いな父... 続きをみる

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  • 大切にされて

    大切に扱われたことのない人は 自分を大切にする術を知らず 誰かをうまく愛することもできない 今がどんなにひどい状況でも あなたを大切にしてくれる人が 必ずいるということに気付いて いつかあなたが愛を知ったなら 周りの誰かを大切にして 大切にされて 愛は育つもの 

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  • ひとしずくの宝物

    あなたの額から落ちた ひとしずくの 透明な それに 私は なりたい あなたから 生まれ落ちて 空に還り また大地に落ちて ひとしずくの 水になり あなたを 潤して あなたの 一部に なりたい けれど そしたら あなたの姿を 見られないね ひとしずくの宝物 やっぱり私は 人でありたい あなたの前で ... 続きをみる

  • 想い

    私は 自分が老いたことも 美しくないことも 知っている けれどもし 私にほんのひとかけらでも 女としての魅力が残っているとしたら それは 残らず すべて あなたのもの この世に別れを告げて 目を閉じる その瞬間まで 私は あなたのもの

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  • 少しだけましな人間になりたい

    少しだけましな人間になりたい こんなに心の狭い人間ではなく こんなにずるい人間ではなく こんなに弱い人間ではないもの 誰かのことをうらやんだり 他の人と比べたり 自分だけを哀れんだり そういうものにはなりたくない もう少しだけましな人間になるために もがいてもあがいても 生きていようと思う

  • 深海へ

    あなたに出会ってしまった私は 荒海に漕ぎ出てしまった 不安定な小舟 過ぎた時間が元に戻せないように 岸へ戻ることも 叶わない あなたのたった一つの些細な言葉で 激しく揺すられ あなたの何気ない行いに 至福の凪を見る 自分の心さえ 思い通りにならず 溺れて 息もできない 波に弄ばれ どこまでいくのだ... 続きをみる

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  • 人生の教本

    私に与えられた教本は とても難しくて 解けずに日々苦悶し 度々間違えては バツの字をつけられて 消すこともできず 無理に落とそうとこすっても 赤く字が滲むばかり やり直すことも 進むこともできぬまま 解けない項に 泣きながら顔をうずめて眠る日々 なぜ私にこのような難しい教本をくださったのですか 弱... 続きをみる

  • 息子のグループホーム入所 2

    グループホーム入所にあたっては、最初は一泊二日、次は一週間、というように、少しづつ本人が慣れていけるように、様子をみることが多いようです。 これは、グループホームに慣れる、ということ以外に、他の入居者と一緒に生活できるか、ということのチェックでもあるようです。 駿宇が入ることになったグループホーム... 続きをみる

  • 詩人の時を刻む

    閉ざされた冬の心のままに うなだれて歩いていては 何も見えない ほんの少しだけ顔を上げて 広がる若草色の春を見て 鮮かに連なるつつじの花が 明るく揺れる山吹が 青空の下で笑いさざめく どんなに悲しい日が続いても どれほど病み衰えても 春はちゃんとやってくる 果てしなく広がるこの世界に 命の喜びを歌... 続きをみる

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  • 息子のグループホーム入所

    この春21歳の息子がグループホームに入所しました。 息子は重度の知的障害を伴う自閉症です。 三人兄弟の末っ子で、これまで、私と次男とヘルパーさんでケアしてきました。 平日昼間9時半から3時半まで生活介護施設に通い、週末に空きがあるときは日中ショートステイや短期入所を利用。 私は平日は仕事していて、... 続きをみる