ふーみんの無限世界

エッセイ、詩、小説の可能性を信じて

2022年5月のブログ記事

  • 私たちは みんなつながっている

    私たちは みんなつながっている ここが 平和で 温かな食べ物があるとしても ほんの少し 生まれる場所が違えば 生き抜くことさえ 困難な大地 暖かく 安全な場所にいて 狭い思考に 蝕まれないで 生きることは こんなにも難しい

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  • 欲しいもの

    狂おしいほど 人を欲したことはありますか 胸を搔きむしられるような 寂しさを感じたことはありますか 今離れたばかりなのに もう会いたくてたまらないことはありますか いくら想っても 叶わないことを知っているのに ただ空を見上げて 涙を流すことしかできない経験をしたこと ありますか 愛することはもしか... 続きをみる

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  • 片想いの終止符

    ずっとこのままでも いいと思っていました 想いが通じることはなくても 大切にあなたを想い続けていけると でも そんなのは大嘘 あなたの気持ちが私に無いこと それを見せられる度に 片想いの終止符を打つ決心をします 戻りたい 自分の気持ちに気付く前の私に 何度もそう思っては またあなたを見つめてしまう... 続きをみる

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  • お願い

    お願いがあります あなたの寝顔を見たいんです 好きなだけ見つめたい そっと頬に口づけしても 起きてはだめ 私は照れ屋だから もし目を覚ましても 眠ったふりをしていてね あなたの心はどう頑張っても覗けないから せめて愛しいその姿だけは 目に焼き付けたいのです 夢の中だけでもいい 好きなだけ見つめさせ... 続きをみる

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  • 心の防御システム

    自分のことはよくわかってるつもりで、気付いていないこともあります。 最近はほとんど言われなくなりましたが、私は時々どこか遠くを見ている感じがするらしいです。 子供のころはおそらくかなりひどかったのではないかと思います。 何を考えているのかわからない子供だと言われてましたから。 自覚したのは、韓国に... 続きをみる

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  • めいちゃんに会いたい

    4月23日に、めいちゃんが亡くなりました。 4月初めに狂犬病の予防接種を受ける際に、心臓がだいぶん弱っていると言われていました。 あと3週間ほどで満15歳になるところでした。 吠えないし、誰にでもフレンドリーで、とぼけたところのある、食いしん坊のかわいい女の子でした。 子供たちが独立し、慣れない土... 続きをみる

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  • しょっぱいレモンティー

    昔幼いころ 大人になると 辛いことばかりだよ 子供のうちが 一番いいなんて言われて そんなの嘘だ だってあたしは辛いこといっぱいある そんなふうに思ってた 子供の頃が 幸せだったなんて 言えないけれど でもやっぱり 辛いこと たくさんある大人になった どうすることもできなくて かといって あの頃の... 続きをみる

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  • 錆びた釘 2

    「じゃあ、先生、お願いします」 理沙は2歳の息子に手を振る。 一年前、保育園に通い始めたばかりのころは、毎朝むせるほど大泣きしていたのだが、今では、手を振り返すこともなく、仲良しの子のほうへ走っていくことのほうが多い。 以前出産まで働いていた会社は家からかなり遠かったのと、育児休暇をとれるような環... 続きをみる

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  • 錆びた釘

    音は聞こえているのに、意味が理解できないという状態を、理沙は初めて経験していた。 警察からの電話。 夫が、どうしたって言ったんだろうか。 耳に入る言葉は、ただ音になるばかりで、意味を成さない。 即座に頭に浮かんだのは、夫がどこかの駅で倒れている映像。 胸の鼓動が激しくなり、指先が震える。 どのくら... 続きをみる

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  • 特別な人

    特別な人。 自分の人生にとって特別な人。 私には何人かすぐに思い浮かぶ人がいます。 それは、とても幸福なことだと思います。 なかでも特に大切な人が二人います。 一人は、子供のころに出会った人。 ほめられたことのなかった私を初めてほめてくれた人です。 自信がなく、劣等感だらけの私を救い上げてくれた人... 続きをみる

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  • 懐かしい人

    特別な人だと 意識するよりも先に 心の臓が勝手に鳴り出した あの遠い日 別れの日が すぐそこに来ていました あなたは元気に暮らしていますか 私は元気です 相変わらず荒波に揉まれて それでも生きています あなたに出会えたこと 今でも感謝しています あなたの優しさで 救われたあの日 あなたが今もどこか... 続きをみる

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  • 一人ご飯

    子供のころは両親と弟との四人暮らし。 父とは会話らしいことをした記憶はなく、些細なことで殴られたり怒鳴られたりで、大嫌いでした。 母はなんでも器用にできる人で、不器用な私をふがいなく思っていたようです。 弟は喘息がひどくなり転地療養のため、少し別居していた時期があります。 その当時は私は大嫌いな父... 続きをみる

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  • 大切にされて

    大切に扱われたことのない人は 自分を大切にする術を知らず 誰かをうまく愛することもできない 今がどんなにひどい状況でも あなたを大切にしてくれる人が 必ずいるということに気付いて いつかあなたが愛を知ったなら 周りの誰かを大切にして 大切にされて 愛は育つもの 

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  • ひとしずくの宝物

    あなたの額から落ちた ひとしずくの 透明な それに 私は なりたい あなたから 生まれ落ちて 空に還り また大地に落ちて ひとしずくの 水になり あなたを 潤して あなたの 一部に なりたい けれど そしたら あなたの姿を 見られないね ひとしずくの宝物 やっぱり私は 人でありたい あなたの前で ... 続きをみる

  • 想い

    私は 自分が老いたことも 美しくないことも 知っている けれどもし 私にほんのひとかけらでも 女としての魅力が残っているとしたら それは 残らず すべて あなたのもの この世に別れを告げて 目を閉じる その瞬間まで 私は あなたのもの

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  • 少しだけましな人間になりたい

    少しだけましな人間になりたい こんなに心の狭い人間ではなく こんなにずるい人間ではなく こんなに弱い人間ではないもの 誰かのことをうらやんだり 他の人と比べたり 自分だけを哀れんだり そういうものにはなりたくない もう少しだけましな人間になるために もがいてもあがいても 生きていようと思う

  • 深海へ

    あなたに出会ってしまった私は 荒海に漕ぎ出てしまった 不安定な小舟 過ぎた時間が元に戻せないように 岸へ戻ることも 叶わない あなたのたった一つの些細な言葉で 激しく揺すられ あなたの何気ない行いに 至福の凪を見る 自分の心さえ 思い通りにならず 溺れて 息もできない 波に弄ばれ どこまでいくのだ... 続きをみる

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  • 人生の教本

    私に与えられた教本は とても難しくて 解けずに日々苦悶し 度々間違えては バツの字をつけられて 消すこともできず 無理に落とそうとこすっても 赤く字が滲むばかり やり直すことも 進むこともできぬまま 解けない項に 泣きながら顔をうずめて眠る日々 なぜ私にこのような難しい教本をくださったのですか 弱... 続きをみる

  • 息子のグループホーム入所 2

    グループホーム入所にあたっては、最初は一泊二日、次は一週間、というように、少しづつ本人が慣れていけるように、様子をみることが多いようです。 これは、グループホームに慣れる、ということ以外に、他の入居者と一緒に生活できるか、ということのチェックでもあるようです。 駿宇が入ることになったグループホーム... 続きをみる

  • 詩人の時を刻む

    閉ざされた冬の心のままに うなだれて歩いていては 何も見えない ほんの少しだけ顔を上げて 広がる若草色の春を見て 鮮かに連なるつつじの花が 明るく揺れる山吹が 青空の下で笑いさざめく どんなに悲しい日が続いても どれほど病み衰えても 春はちゃんとやってくる 果てしなく広がるこの世界に 命の喜びを歌... 続きをみる

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  • 息子のグループホーム入所

    この春21歳の息子がグループホームに入所しました。 息子は重度の知的障害を伴う自閉症です。 三人兄弟の末っ子で、これまで、私と次男とヘルパーさんでケアしてきました。 平日昼間9時半から3時半まで生活介護施設に通い、週末に空きがあるときは日中ショートステイや短期入所を利用。 私は平日は仕事していて、... 続きをみる