ふーみんの無限世界

エッセイ、詩、小説の可能性を信じて

ひとしずくの宝物

あなたの額から落ちた ひとしずくの
透明な それに
私は なりたい
あなたから 生まれ落ちて
空に還り
また大地に落ちて
ひとしずくの 水になり
あなたを 潤して
あなたの 一部に なりたい
けれど そしたら
あなたの姿を 見られないね
ひとしずくの宝物
やっぱり私は 人でありたい
あなたの前で 人間でいたい
女でありたい