ふーみんの無限世界

エッセイ、詩、小説の可能性を信じて

歌と恋

昔の歌を聴くと、その頃好きだった人のことを思い出します。


中学2年生の春、斉藤由貴さんの「卒業」菊池桃子さんの「卒業」という歌がヒットしてました。
卒業までは一年あったけれど、当時片想いの相手がいた身にはせつなさが沁みました。


彼は今で言うところのツンデレさんでした。
私のことを、厚化粧カッパと呼んでいました。
おかっぱ頭にしてたときもありましたけど、化粧なんてしたこともありませんでした。
部活であまりにも不出来だったので、そんなんだからレギュラーになれないんだよ、と言われることもありました。
初めてお前の顔見たとき、つぶれてるのかと思っただの、散々な言われようでした。
勝手にペンを取り換えられたり。
でも時々妙に優しくて、その落差にすっかりはまってしまったのでした。
雨の日に教室の曇った窓ガラスに指で、へのへのもへじを描いていたら、
「窓ガラスのへのへのもへじかー」
と言っていました。
当時そういう歌がありました。
懐かしい思い出です。


竹内まりあさんの「恋の嵐」
私が18歳の時、当時片想いだった相手の車の中でかかっていた曲です。
「俺はお前の気持ちには答えられそうにない」
そう言われて振られました。
歌とともに、甘苦しい気持ちが蘇ります。


カラオケで自分が若かりし頃の歌を歌うと、不思議と気分も若返ります。
先日ふと、斉藤由貴さんの「初恋」を歌ってみましたが、思ったより恥ずかしい歌詞でした。


好きよ好きですー、あーいしていまーすー♪
そのあと、
どんな言葉も違う気がするー♪


のあたりで、お笑い芸人の決まり文句を思い出し、恥ずかしさがさらに増し、
最後は、
はじめてのきもーちー♪


です。
恥ずかしさてんこ盛りです。


でも、やっぱり懐かしかったです。