ふーみんの無限世界

エッセイ、詩、小説の可能性を信じて

詩人の時を刻む

閉ざされた冬の心のままに
うなだれて歩いていては 何も見えない


ほんの少しだけ顔を上げて
広がる若草色の春を見て


鮮かに連なるつつじの花が
明るく揺れる山吹が
青空の下で笑いさざめく


どんなに悲しい日が続いても
どれほど病み衰えても
春はちゃんとやってくる


果てしなく広がるこの世界に
命の喜びを歌おう


詩人の時を刻むように