ふーみんの無限世界

エッセイ、詩、小説の可能性を信じて

ゆっくりの歩み

私の息子は
ゆっくり成長します


なにが辛いのか
時々悲しそうに泣いて


歯を食いしばり
着ている服を引きちぎり
頭を壁に打ちつけます


毎日話しかけますが
返事はなかなかしてもらえません


靴の履き方も
多くの子供たちの
数十倍も時間をかけて
習得しました


椅子に腰かけていられる時間も
少しづつ少しづつ
長くなっていきました


たいへんゆっくり成長する息子ですが
時々とても幸せな瞬間をくれます


生まれて初めて歌を歌ったとき


真似して体操ができたとき


お掃除のお手伝いができたとき


箸が使えるようになったとき


どれもたいへん待ち望んでいた瞬間で


どんなに嬉しかったことでしょう


いくつになっても成長できること


それもあなたに教わりました


これからもゆっくり大きくなってくださいね