ふーみんの無限世界

エッセイ、詩、小説の可能性を信じて

特別な人

特別な人。
自分の人生にとって特別な人。
私には何人かすぐに思い浮かぶ人がいます。
それは、とても幸福なことだと思います。
なかでも特に大切な人が二人います。
一人は、子供のころに出会った人。
ほめられたことのなかった私を初めてほめてくれた人です。
自信がなく、劣等感だらけの私を救い上げてくれた人。
その人がいなければ、今の私はありません。
人生につまずいたとき、ふと思い出します。
夢に出てくることもあります。
そんなときはふと反省するのです。
今の私はこれでいいのだろうか、と。
その人の前に立って恥ずかしいような人間になっていないかと。
いつかまた会うことができたなら、ほめてもらえるような人間になりたいと。
もう一人は、私が30代後半に出会った人。
その頃、私は自分のことを価値のないぼろ雑巾のように思っていました。
その人のおかげで、私は自分のことを大事に思えるようになりました。
私を人生の沼から救い上げてくれた特別な人です。
短い期間しか会うことはできませんでしたが、今でも私の支えになっています。
心の中に宝物としてしまってあって、時々取り出しては、あたたかい思いに満たされます。
他にも何人も特別な人、特別な出会いがありました。
関係性や年齢、性別、一緒にいられた時間など関係ありません。
そんな出会いの数々に感謝しています。
だから私は、出会いを全て大切にしたいと思います。
私は誰かに支えられて生きてきたように、私も誰かのほんの一瞬でも支えになれたら、嬉しいなと思います。