ふーみんの無限世界

エッセイ、詩、小説の可能性を信じて

白い花

古い日記に張り付けられた
その白い花は 


あなたが 弄んでいた
あの日の花


私は それを拾って
大事に 持ち帰ったの


なにかに いらついていた あなたは
あれから どんなふうに 生きたの


白い花を見ると あなたを思い出す


私の初恋があなただと
知っていましたか

私たちは みんなつながっている

私たちは みんなつながっている
ここが 平和で 温かな食べ物があるとしても
ほんの少し 生まれる場所が違えば
生き抜くことさえ 困難な大地
暖かく 安全な場所にいて
狭い思考に 蝕まれないで
生きることは こんなにも難しい

欲しいもの

狂おしいほど 人を欲したことはありますか
胸を搔きむしられるような 寂しさを感じたことはありますか


今離れたばかりなのに
もう会いたくてたまらないことはありますか


いくら想っても 叶わないことを知っているのに
ただ空を見上げて
涙を流すことしかできない経験をしたこと ありますか


愛することはもしかしたら望んでできるかもしれない
でも恋は望んでできるものではなく 落ちるもの


意志じゃない
抗えない熱の塊


なにもかも捧げてしまいたいほど
ただ 好きなだけ
他にはないにもいらない


なのに わからなくなる
私は本当に
彼を想っているのだろうかと


独りよがりの自分勝手な情熱に
自分自身が焼き尽くされてしまわないように


この世で一番欲しいものから
目を逸らしていようか


ただ恋焦がれて
届かぬ月を眺めるように
見つめ続けていようか